プランクトンになりたい

インターネットって何だっけ?

 

そんな事を思いながらトマトを食べていた。

 

僕がインターネットを始めたころ、まだ個にはなっていなくて全てが一期一会の世界。全く知らない人との会話。現実とは切り離された自分。なにかになっていて、なににもないりきれない。

虚構。

偽りの世界が好きだった。沢山の嘘の中で自由に泳いでいた。

 

もしかしたらこの考えは、若き日の青春を美化しているだけなのかもしれない。その可能性は大いにありうる。過去は常に美しくあり続ける。ただの老害の思考だ。

 

僕は個と認識される世界に疲れたのだ。

日常を喋った場で作品について喋りたくない。いや、僕という個を認識されたうえで作品について話したくない。ネット上でアカウントを作って管理する。逃げ場がない。僕であり続けてしまう。

作品は見てくれ!僕を見ないでくれ!

 

作品に僕は必要ない。

認識されたくない。

思考を読まないで。

趣味趣向を話したくない。

日常なんてもってのほかだ!

 

見るな!!頼む!!!

インターネット上で作品を発表するなら僕と言う個は必要ない!!

 

味噌汁にトマトが落ちて気づかなければトマトは味噌汁の具であり続けるんだ。しかし気づいてしまったらトマトはもう邪魔者でしかなくなるんだ。

 

ぶっちゃけ何を言っているのか自分でもわからない。

 

兎に角、疲れた。

Twitterに疲れた。

他のSNSに疲れた。

 

全く誰でもない自分であり続けたかったのに

僕はいつの間にか個になっていたのだ。

窮屈で、苦しくて、自分の吐いた言葉が付きまとっているようで

理想がどんどん崩れていく

 

海に漂うプランクトンになりたい。

ぷかぷか浮くだけでいいや。

適当な逃げ場で、作っただけ。

 

自分だけの虚構の世界が欲しかった。

ここに書くのは嘘とか真実とかそんなのどうでもいいのだ。

ただ吐き捨てる場所が欲しかった。

こういうブログって久しぶりだな。

 

自己満、大いに結構。